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『届け熱い想い!』社長の手記
Vol.23 2024年 冬 -目指せイクボス- 2024年1月
2024/01/10

 2024年、あけましておめでとうございます。

 今年は元旦から石川県での地震、2日には羽田空港で信じられない飛行機事故が発生しました。また海外に目を向けるとウクライナや中東での戦争に終わりは見えず、「いったいどんな1年になるんだ」と心配されている方も多いと思います。この現実を真摯に受け止め、前を向いて少しずつ歩んでいくしかないと思っています。

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 昨年の島建では36歳以下の若手社員による若手プロジェクトが実施され、大きな成果を得ることができました。成果のひとつとして島建のホームページには、「SDGsへの取り組み」というコーナーが設けられています。取り組み項目は、1.幅広い人材の活躍推進、2.質の高いインフラ整備による地域の活性化と生産性の向上、3.技術・知識の共有、継承、の三つです。2、3はこれまで島建が目標として取り組んできた項目ですが、1の「幅広い人材の活躍推進」はこれまでほとんど頓着していない領域です。これはSDGs17の項目の内5.8.10の取り組みに関係するものです。

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 令和の時代に即した理想の上司像として、『イクボス』が提唱されています。これは群馬県庁で誕生したワードで、「職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(①仕事と家庭の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、②組織の業績も結果も出しつつ、③自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理者)のこと」をさす言葉です。対象は男性管理職に限らず女性管理職も含まれます。

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 私がこれまでに島建でお世話になった尊敬する上司の方々は皆、仕事が出来、また「芯の強さ」、「気配り」、「気さくな人柄」、「冷静沈着」、「責任感」等の人間性を兼ね備えた方でした。そんな尊敬できる上司5人のイクボス度を評価してみると、「②仕事(業績)」は皆さん文句なく◎、「③仕事も私生活も楽しむ」についても○以上だったと思いますが、「①仕事と家庭の両立」については、奥さん孝行のDさんが唯一▲ですが、後の方は皆、間違いなく×です。

 イクボスの条件としては人間性と仕事が出来ることに加え、家族ファーストであるか否かが問われます。その割合は昭和・平成ボスの意識が人間性40%、仕事50%、家族10%(私見)とすると、イクボスの意識は人間性40%、仕事30%、家族30%程度と考えます。家族に対してのプラス20%分が仕事においてマイナス20%、つまり20%の仕事が減ることになります。イクボスを育成するために個人の収入を減らす(第1案)か、収入を減らさずマイナス20%への対応(第2案)を講じるかですが、会社として当然第2案を目指します。

 社長が思いつくマイナス20%への対応策は、まず第1に『設備投資等による作業効率のアップ』です。近年の技術革新は目覚ましく、労働時間短縮の大きな力となっています。適切な設備投資にお金を使います。

 2番目に『社員個々の技量・能力アップ』です。昨年の秋の面談で、女性社員の方から「どうしたら昇格できますかねえ」という質問がありました。仕事以外に家事や育児で大変でしょうが、この向上心は素晴らしいと思いました。現在、主任以下の社員数は26名です。今年4月に入社する4人を加えると30名となります。若手プロジェクトによりその能力に高さを改めて知ることができました。皆さんボスになる可能性はありますが、実際ボスになるのは限られた方です。1日も早く一人でも多くのボス誕生を期待しています。

 3番目は『更なる密なコミュニケーションの充実』です。昨年末、新設する倉庫の件で工事課の皆さんと直接お話をしました。直接話をすることで私の思いを伝え、また工事課の皆さん個々の意見を聞くことが出来ました。それによりそれまでのモヤモヤが一気に解決し、もっと早い段階で話をしておけばと後悔しています。また、昨年末に実施された水文調査では部署を越えた協力が行われました。これは同業他社では難しい事のようです。島建が得意とするコミュニケーションや抜群なチームワークですが、更に充実させる余地はまだまだあると感じています。

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 「突然すみません。妻が寝込んでしまい今日は子守で会社へ行けなくなりました」という課員からの連絡に対しても、「了解、あとは俺たちに任せておけ!」という器量を持ち合わせる。一番大事なのは個々の意識改革です。

 令和6年における具体的行動としては、出雲市役所に対しイクボス宣言登録を行い、島建が「イクボス宣言登録企業」であることをPRします。また、マイナス20%対応への具体策を、社員皆さんの意見を取り入れ実施していきます。令和6年、島建はイクボスの育成を目指します。

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 令和6年が前を向いて少しずつでも歩いて行ける1年になりますことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

 今年もよろしくお願いします。